脇川飛鳥(わきがわ あすか)さんの短歌

あしたから祭りだったと思い出した勢いで君に電話かけます
(脇川飛鳥/天野慶・天道なお・脇川飛鳥「テノヒラタンカ」より)

非常に独特というか天然というか(ごめんなさい)、絶対マネできない歌を次々作ってくれる脇川飛鳥さん。 日常会話の中からコロンと短歌を掘り出すような、稀有な才能の持ち主です。現在の消息が 分からないのですが、どうかまた短歌に戻ってきてほしいです。
ぜんぜん歌の説明してないですが、しなくても分かるところがこの方のすごさです。

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2013.7.12追記!!  脇川飛鳥さん、柴田有理さんと「理解」というユニットを組んで活動しておられることを風のうわさに聞いていましたが、この度「理解bot」が開設され、そこで脇川さんが時々短歌をつぶやくようになりました!ワーイ!\(^o^)/おかえりなさい!!

ヤクルトを2本続けて飲んでいる時点でそれに気がつくべきだ
(脇川飛鳥/天野慶・天道なお・脇川飛鳥「テノヒラタンカ」より)

全ての読者が「それ」って何だ?とツッコむだろう歌。もちろん答えは不明。
恋におちてポーっとなってるか、逆に失恋して「気にしてないつもりがやっぱり気にしてる」 状態を詠んだか、このどちらかと推測されますが、読者の性格によって解釈がまっぷたつに割れそうです。
ポジティブを掲げる当サイトとしては前者を推したいところですが、どうも後者のような気がして、一緒にしみじみと ヤクルトを酌み交わしたい湯呑です。

【今後紹介予定のお気に入り短歌:脇川飛鳥さん】
ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる
(脇川飛鳥/天野慶・天道なお・脇川飛鳥「テノヒラタンカ」より)
マイナスの思考が追いつかないほどのスピードでゆく必要がある
(脇川飛鳥/天野慶・天道なお・脇川飛鳥「テノヒラタンカ」より)
おつかいでいそいでるから前をいくカップルなんてうらやましくない
(脇川飛鳥/出典不明…)
その道が雪でうまってまっ白になっていたからいい気味だった
(脇川飛鳥/出典不明…)
しょーもないことで胸がいっぱいになってご飯がのどを通らなくなれ
(脇川飛鳥/出典不明…)

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