嵯野みどりは(さの みどりは)さんの短歌

あの空のアスタリスクをもぎとって二人の恋をかけ算したい
(嵯野みどりは/短歌誌「うたつかい」ホームページより)

恋はもぎとれ! (恋はもぎとれ!)  恋はかけ算! (恋はかけ算!)
ポジティブ!!  (ノ゚д゚)ノ  ポジティブ!!  ヽ(゚д゚ヽ)   エエウタヤー  ・゚・(ノД`)・゚・。

それはまだ、私が嵯野みどりはさんのお名前を知らなかった頃。
「うたつかい」なる、誰でも投稿できる短歌雑誌があると知って、発見したうたつかいホームページを目を皿のようにして読んでいた時でした。
「投稿規定とか、むずかしいのかな?」ってガイドラインを見ていたら、懇切丁寧に「ルビをふる場合」とか「英数字を含む場合」とかの事例が挙げられていて、その一つ一つに、例文として短歌が載せてあるんですね。

( ゚д゚ )  おおぉおお?例文の短歌、メッチャええやん!例文やのに!なんぞこれ!!

そうなんです。どれもこれも、例文とは思えないクオリティ。うたつかいすげー!!と目をむきました。
(※現在「うたつかい」ホームページがメンテナンス中のため、投稿ガイドラインはこちらのうたつかい臨時ブログをご覧頂くか、または、みどりはさんのブログ「グッドモーニング・トゥ・ミー」8/8記事にも例文短歌がまとめられています)

とりわけ気に入ったのが掲載歌、「記号を使う場合」の例文短歌です。
アスタリスクの形状と意味をうまくからめた、コミカルで情熱的な恋歌にすっかりもぎとられました(何をだ)。うたつかいってこんな猛者がごろごろしてんのか、気を抜いたら殺られるっ…とちびりそうになった冬の日でした。
(注:これから投稿される方、うたつかいはとっても優しいからこわがらなくてヘ・イ・キ☆)※おまえがこわい

そして後日、これらの例文短歌(全部!)の作者が、「うたつかい」主任デザイナー・嵯野みどりはさんであると知りました。みどりはさんはもちろんデザイナーとしても凄腕ですが、こうした経緯から、私の中では「歌人・嵯野みどりは」の印象がとても強いです。口語体で、寓意が比較的分かりやすくストンと胸に落ちる作風には、勝手ながら親近感を感じております。(短歌歴的には大先輩なのにナマいってスイマセン^-^;)
既にオットコマエ剛腕デザイナーとして草食男子に絶大な人気を誇るみどりはさんですが(先輩マジすいません)、歌でももっともっと注目される日がきっと来る!!と隠れファンは心より信じております(≧∀≦) 

【今後紹介予定のお気に入り短歌:嵯野みどりはさん】
訳したら“ボーイフレンド”になるけれど奴とのメールに絵文字などない
(嵯野みどりは/短歌誌「うたつかい」ホームページより)
何もない街だと言った本当に何もなかった、貴方以外は
(嵯野みどりは/短歌誌「うたつかい」2012年5月号より)
「ペンギンは空を飛べる」と信じてた「この恋叶う」と同じくらいに
(嵯野みどりは/短歌誌「うたつかい」2012年5月号より)
道の上つぶれたフレンチクルーラー やさしい女のふりは終わりだ
(嵯野みどりは/「もん女セレクション2012」より)
「幸せにする」と言ったり、雲の名をググってみたり、忙しい人
(嵯野みどりは/「うたらば」フリーペーパー vol.06「入道雲」採用歌)
改札の機械に吸い込まれてゆく愛した人が暮らす街の名
(嵯野みどりは/「うたらば」ブログパーツ短歌 お題「別」採用歌)

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