題詠blog2012で出会った、泣く子も笑かすコミカル歌の達人、じゃこさん。
プロフィールによると、じゃこさんが短歌を始めたのは2009年10月とそんなに昔じゃないのですが、既にWeb短歌界では広く知られた投稿歌人さんです。抜群のギャグセンスととぼけた大阪弁がじゃこさんの武器ですが、それが生きるのも、しっかりした
文章力の地力があるから。まだお若いのに、安定した実力を持つすごい方です。
お題「劇」
これウケました。なんでかゴルゴ13の顔が浮かんだ。絶望するゴルゴ。
お題「ドライ」
食うんかーい!!と全力でツッコんで脱臼しそうな歌。でも一種の比喩として、こういうことってよくありそうな気がする。実はすごーく深い歌なのかも。
お題「脂」
故・横山やすしさんが浮かんだのは私だけでしょうか。旨いけれど体に悪い、脂身。そのビミョーな例えっぷりがたまりません。
どの歌もツッコミがいのある絶妙のボケ風味。もちろん次回に続きます。
じゃこさん短歌ふたたび。もはやノーリーズンですが、野暮なツッコミを入れさせて頂きます。
お題「桃」
なんでか両手に桃まんを持った不動明王が浮かびました。憤怒の形相で、桃まん。
お題「敷」
いや、あの、おっぱいが好きで選んだんじゃなくて。好きだけど
女性だからこそ詠める歌であり、屈託なく笑えました。安らかに成仏できそうです。
お題「触」
これは、笑かしの歌ではありませんが。こういう「何だか分からない人外のモノ」が出てきて、なおかつ「でもその感覚は分かる〜」と共感できる歌を作るのって、けっこう難しいと思います。時おりこんなファンタジックな歌があるのも、じゃこさんの魅力の一つです。
じゃこさんは題詠blogだけでなく、ネットのあちこちでじゃこ風味あふれる楽しい短歌を発表されています。また折にふれ、それらの傑作ネタの数々も当サイトで紹介させて頂こうと思います。待ちきれずに「じゃこ」で検索して、「ちりめんじゃこパスタ」とかが出てきてコケたあなたは、もう立派なじゃこさんファンです。
じゃこさん風味あふれる大好きな歌です。季節はずれとかは知らん。
このとぼけた感じ、この境地を目指して、日々ネタ作り、いや歌作りに励む湯呑です。
いやじっさい、「なんでやねーん」「ちがうがなー」とツッコミを入れてほしいボケ短歌を私がよく作るのは、初期にじゃこさんのこういう歌をたくさん読んで育った(?)から。じゃこさんがいなかったら、「短歌ってもっとマジメなものなのかな…」と思ってお堅い歌ばっかり作って、うたらば落ちたあたりで燃え尽きてたかも。じゃこさんはわが短歌道のグレートマザーなのです(^-^)