この歌は以前から「ぼくのうた」に掲載していたものですが、UME2 BRAND-NEW*(ウメツ ブランニュー)さんという
ダンサーの、真剣で迫力ある演技に感銘を受けて作った歌です。UME2さんはロボットやマリオネットを模した、カクカク
した動きが特徴の「アニメーションダンス」を専門とするダンサー。パントマイマーではない
のですが、パントマイムやジャグリングも取り入れた多彩な演技をする人なので、掲載歌のようになりました。
先日、そのUME2さんの新作舞台「ディアヌルーベの怪物」を観ました。これがまたすごくて、感動のあまりこの記事を書いています。
もともと見ごたえのあるUME2さんの演技が、「ディアヌルーベの怪物」ではUME2さんオリジナルのストーリーによる演劇仕立てに
なっていて、それはもう見ていて感情移入しまくりでした。たった一人で数役を見事に演じ分け、物語にうまくからめて全ての技を出し切った
舞台はただただ圧巻。内容は書かないけど、ストーリーがほんとに良くて、「歌って踊れる」ならぬ
「(脚本を)書けて踊れる」という、すごい才能を見た気がしました。
ジャンルは違うけど、歌人である私も、同じく表現の世界に生きる者。でも、表現に全力を賭けるUME2さん
を見る度に、半端な自分が恥ずかしくなります。実は高校の同級生なんですが、芸術的には遠い憧れの人です。
またダンサーUME2 BRAND-NEW*さんの舞台を観にいってきました。
今回の「フユノオトシゴ」は、世界中を冬にしてしまう強い魔力を持って生まれてきた子と、その子を命がけで守る母、そして二人取り巻く人々の物語。たとえ自分を含む世界全てが滅ぼうとも、全力でわが子を守る母親と、そんな母子を救うために、自分の命を削って魔法を使う魔術師。
冬の寒々とした風景の中の物語なのに、終始あたたかい気持ちにさせられた、素晴らしい舞台でした。
UME2さんとは全然関係ない話ですが、ここんとこわたくし湯呑は、とある活動に参画しようかしまいかずっと迷っていました。めっちゃやりたいんだけど、どんくさいのに超凝り性というイケテナイ人間なので、今も仕事でアップアップなのに、新しいこと始めたらきっとソッコーでヒューズがとんじゃう。
でもやりたい…ぐるぐるぐる。
けれどUME2さんの舞台を観て、やっぱり今はやめよう、しばらくは、既に手掛けていることをしっかりやろう。と決心しました。
どんな人も、ちっぽけな手で抱きしめてあたためられるものはほんのわずかで、その手を広げてしまったら、一番大事なものまで落ちてしまう。雪とか冬とか寒くて嫌だけど、そういう厳しい状況の中でこそ、自分にとって何が大切かが分かることもあるなあ…という思いで、掲載歌を作りました。UME2さんほんとにありがとう。
何をしようとしてたかはナイショと致します。今はあきらめるけど、いつかできるように頑張るのだ(^-^)