何だかよく分からない切迫感にあせってしまう歌。「え、えーと、焼き鮭?」とか疑問形で答えてしまいそう。
多分深い意味はなく、比較しようのないとりあわせのおかしさを狙ったものと思います。
(昨今流行りの「肉食系」「草食系」を想起させる歌にもとれますが、笹井さんがこの歌を詠んだのは少なくとも2008年より前で、まだそれらの言葉はなかったはず)
人生は選択の連続で、こういうわけのわからない決断をせまられることも多いけど、どう転んだってかまわないから気楽にいこうよ…という、笹井さんの優しいまなざしが感じられます。
相変わらずクオリティの高い歌が集まっていた「うたらば」さんのブログパーツ短歌・お題「短」。
ええ、私は今回も採用されませんでしたが、それが何か?(←危険なので近づかないで下さい)
…根本的なうまいへたはさて置くとして(置かせて下さい)、ボツ理由としてまず思ったのは、パッと見の分かりやすさが勝負なのに、なんでこんな考えオチみたいなのばっか出してるのか(>_<)
「えーと、1首目は父親の臨終の場面で、2首目は人に化けて子どもたちと遊ぶ子狸みたいな」
…説明してる時点でアウト。ハイ、例によって投稿した時は自信満々でした。満々でした!(危険なので(略))
そんなわけで、今回もお目汚しで、読者の皆様にはごめんなさいでした。
どうか皆様、素敵な歌がてんこ盛りの「うたらば」へゴー!僕は森へ帰ります!(?)
今年も「題詠blog」が始まりました!主宰の五十嵐きよみ様、毎年ありがとうございます!
相変わらずキャラを変えまくり、横道にそれまくりながら、100のお題をつっ走りたいと思います!
お題3は、特に元ネタはないけど、戦艦が沈む時までもユーモアを忘れない艦長…という短い短い物語。
お題5は小学生の頃に読んだ「きみはダックス先生がきらいか」(灰谷健次郎)のダックス先生がモデルです。
王将の餃子を愛してやまない私につき、一目で好きになった歌。実際に場面が王将かどうかは知らんけど。
こんなふうに一緒に餃子を食べてくれて、ラテアートならぬラー油アートなんて粋なことする女性がいたら、もう泣くほど惚れます。そんだけラー油出したらそりゃ辛いだろうけど、辛(から)くてもいい辛(つら)くてもいい(^^;
ところで、この歌の「君」が女性だという根拠はどこらへんにあるのかと言われると…知らんけど。
Web歌人たちの間で絶大な人気を誇り、毎号100人以上の投稿者がある短歌同人誌「うたつかい」。
嶋田さくらこさんは同誌の編集長を務めておられ、毎号巻頭歌を書かれています。
編集長様だからゴマをするわけではけっしてなく(^^; この歌には本当に心を鷲づかみにされました。
私の好きな寓話で、「ビン入りのキャンディーがビンの半分ぐらい残っているのを見て、『もう半分しかない』と思う人と、『まだ半分もある』と思う人がいる」(「ブッタとシッタカブッタ」/小泉吉宏)という話があります。つまり物事のネガポジはその人の心しだい…ということなのですが、掲載歌はこれでいけば究極のポジティブ。なにしろ「空っぽでよかった」なのです。もう冊子の後のページが全部白紙でも悔いはないと思った、感動の巻頭歌でした。
「うたつかい」のことについて。
同誌2月号に投稿させて頂いたのを機に、これまでのバックナンバーを読んでみたくなって購入しました。
「うたつかい」編集部は「(募集内容に沿ってさえいれば)誰がどんな短歌を投稿してきても全て掲載する」という方針を貫いておられ、はじめこれを知った時は「えー?それじゃ内容がまとまらんやろ…」と正直思いました。
だって100人以上投稿者がいて、年齢も歌のスタンスもバラバラだろうし、そんなゴッタ煮みたいので大丈夫かいな?と思いながら、届いたバックナンバーを読んでみたのですが…
まとまっては、いませんでした。年齢も歌のスタンスもバラバラでした。でも。でもでも。
「まとまってなくて何が悪いんじゃあああこれおもろいわわわfsjきゃ・9q;vffzj;ぐぁtvj!!」みたいな、言語中枢が盛大にバグるくらいの感動に襲われました。こういうのが読みたかったんだ。心底そう思いました。
もし一定の選歌基準があれば切って捨てられていた迷作とか珍作とか、そういうのがごっそり。AさんにはゴミでもBさんには宝、みたいなことが歌の世界にもあると常々感じていましたが、まさにそういう歌がてんこ盛りでした。(王道的にうまい歌ももちろんありますが、全体的な雰囲気としてね ^^;)
そう、例えて言うなら「掘り出し物市」。きらびやかだけど買うものがないデパートと違って、ゴチャゴチャだけど一周すれば必ずめっけもんがある。そんな活気にあふれた「うたつかい」を、今後も注目していこうと思います。
あ、選歌をしている本や投稿サイトがダメだっていうんじゃ、けっしてなくて。ただ選者というのは、上記の例えでいえばお店の店主であり、店の品揃えに店主の見識や審美眼が如実に現れる、キビシイ商売(?)だと改めて思いました。売れないのは世に良い品がないからじゃなく、店主の眼が曇ってるだけ。その点、作る腕も読む眼力も超一流の田中ましろさんとか、ホント尊敬致します。
え? お ま え は ど う な ん だ ? って?
いやあのその、品は一級品を揃えているつもりなんですが(^^; 店の看板とか、商品につけてる説明書きがですね、なんかこう商品の魅力を削ぎまくってイマイチ売れなくて、どさくさに紛れて店主の手作り品とか置いたらもっと売れなくなっちゃって、いやはやあははははははははははははははは(壊れた)
じゃこさん風味あふれる大好きな歌です。季節はずれとかは知らん。
このとぼけた感じ、この境地を目指して、日々ネタ作り、いや歌作りに励む湯呑です。
いやじっさい、「なんでやねーん」「ちがうがなー」とツッコミを入れてほしいボケ短歌を私がよく作るのは、初期にじゃこさんのこういう歌をたくさん読んで育った(?)から。じゃこさんがいなかったら、「短歌ってもっとマジメなものなのかな…」と思ってお堅い歌ばっかり作って、うたらば落ちたあたりで燃え尽きてたかも。じゃこさんはわが短歌道のグレートマザーなのです(^-^)
※じゃこさんメインブログはこちら→「めくるめく」
以前も書きましたが、こういう謎めいた人外のモノが出てくる歌が好きです。
この歌はさらに、その人外のモノがやたら人間くさいことを言うのがたまりません。なんだこいつ(^^;
こういうファンタジックなフィクション歌は、実際に見たことのないものを想像し、かつそれを万人が想像できるように描写しなければならないので、すごく難しいと思います。(しかも三十一文字の短さの中で!)
その難しさゆえか、心象風景的な歌を詠む人は多くても、こういう物語の一場面を切り取ったようなフィクション歌を作る歌人さんは、現在あまりいない気がします。
かつて穂村弘さんや笹井宏之さんが得意としたこのジャンルが、廃れずに続いていくといいなあ…と思う湯呑としては、ベテランながらこういう歌にも積極的に挑戦される麦太朗さんの存在がとても心強いです。もっと作って下さい(^^;←作れない自分を棚に上げて
※その麦太朗さん、なんと平成24年度NHK全国短歌大会で大賞を受賞されました!!
やっぱすごいや麦太朗さん! \(^o^)/ 「オレ受賞される前から麦太朗さん知ってたもんね〜」って自慢しまくるぞ!(※短歌やる人ならたいてい知ってます)
本業がちょっと立て込んできたのと、題詠blogがかなり進んだのとで、しばらく題詠blogシリーズ、つまり自作紹介でお茶を濁します。ただでさえ少ない読者がさらに減るのを覚悟ししつ(^^;
お題7は題詠blogより前に作ってて、たまたまお題に合った歌。すさまじい字余りですが気に入ってます。
お題9分からない人ごめんなさい。新春かくし芸大会全盛期の時代のネタです。誰か同じこと考えるんじゃないかと急いで投稿しました。んなもん誰もしねえよ。
お題10、学校をサボる青春な歌のつもりですが、ちょっと分かりにくいと反省。なお、実話ではなくイメージです。自慢じゃないけど私は中高皆勤賞だけがとりえのマジメ君でした。ほんとに自慢じゃないな。
あとうちの県には海がない(^^; 琵琶湖に防波堤っぽいものはありますが…。
実はもう既に71番まで進み、2月中に100題終わりそうな勢いの題詠blog。仕事しろオレ。
お題13「極」は、字数は合ってますが句切れが悪くて、リズムがよくないなーと反省。逆にお題15「吐」は最後が字足らずだったことに全然気づいてなかった…などなど、あせって投稿してゆっくり後悔しています(^^;
ちなみにお題15のタイトルは「カイコのきもち」です。←「いぬのきもち」みたいなかんじで
お題20を作る最中に浮かんだ、「ネバー円珍ストーリー」という意味不明なネタが頭から離れません。
円珍は平安時代の高僧です。←何の説明にもなってない
今日もまたしょーこりもなく題詠blogです。
お題22は、また誰か同じこと考えるんじゃないかと(略) 「梨園」は「なしえん」と読んで下さい。
お題23はネタです。小人は今んとこ見えません(^^; 確か西原理恵子さんの漫画にそんな話があったので。
お題24の「元気もりもり定食」は、本当はちょっと違う名前ですが、近くの食堂にあります。たまに食べます。
お題25も、本当はちょっと違って、食べてないとシラをきったのは雪見だいふくです。えっ。
もはや毎月の風物詩となってきた、うたらば落選報告。め、目から汗が出てるだけなんだからね!
あ、ひょっとしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、3首目は題詠blogにも投稿した歌です。
他にも、「うたらば」の雰囲気じゃないと思って投稿は見合わせたけど、ネタ的には捨てがたくて題詠blogに載せた歌が結構あって、おかげで今年の題詠blogはチョコ短歌がいっぱい(^^;
でも作ってて思いました。チョコのようなお菓子は万人に共通する「ちっぽけだけど確かな幸福感」であり、ポジティブ短歌(切ない系も含む)を作るのに、すごく適した題材であるなぁと。これに味をしめて、今年の題詠blogにはチョコ以外のお菓子ネタも多い多い(^^;
また一つ、良いことに気づかせて頂きました。うたらばさんありがとうございます(^-^)
お題28、29に共感して頂ける方とは、良いお友達になれると思います。こんな僕どうですか。
お題31はおもちゃのカンヅメが当たるアレのことですが、分かりにくいですね。反省。
お題33「夏」は知る人ぞ知る、昨年8月31日、当「あるあるのうた」開設時に掲載した記念の歌です。早いもので半年がたちました。皆様のおかげです。しみじみ。